秘境『キヨメ滝』 2001/10/14

横方向が撮影順序  クリックすると640ピクセルの写真

割に文明に近いとこにあるけど秘境と言われる『キヨメ滝』探索に怪人太郎さんから道案内をしてもらって行ってきました。
旧六十里越街道で湯殿山トンネルの上あたりに反射ミラーのある道路が少し太くなった場所があり(A地点)そこから月山第一トンネルの右下に滝は遠く細く見ることが出来ます。そのまわりはうっそうと広葉樹林のジャングル。
A地点からちょっといった場所に車を置いて川に向かって舞茸道(けもの道を)降りていきます。

アルコール漬の体の重いこと、落葉に足を滑らせ尻餅をつきながらの降下。川に着くとけっこうな水量、すぐにトレッキングシューズを渓流靴に履き替え。もう三、四年本格的渓流から離れているので、川漕ぎの怖いこと。しかしそれは二三回川に入ったら馴れ、パンツまでびしょびしょになりながら上を目指しました。途中右手に大ガレ場、その上がけっこう広いプール。そこがかなり深いのでどうしても崖っぷちをハツらなければならなくなり、高巻きルート探ししましたがそれも無くてなんとか太郎さんの助けを借りてクリアしました。その場所がさらなるガレ場。45度くらいの斜面の150mくらい上部に直径5mはあるだろう巨岩がゴロゴロ、「地震あったら必死で走しらんなね。最悪プールへ飛び込んで泳いで逃げらんなね。」と太郎氏。すぐにF2の滝、滝も滝壷もかなりの大きさ。人間を入れた写真でないと大きさが伝わらない。その左の急斜面を木や草を手がかりに登りきると向こう側がさらに急な坂になって梵字川の最終廊下に下りている。私のためにザイルを垂らして降下。五年前ならこの程度の坂ならザイルなしでも登り降りしていたと思われるのにと、かなりの衰えを感じました。右側が70mくらいの切り立った崖、左側も多少勾配は緩いものの登ることなど不可能の山、そこをちょっと行くとキヨメ滝が見えてきました。左から落ちる最初の滝を越えないとキヨメ滝の直下には行けないようなのですが、私にはその技量も気力もなし。ここまでで充分ということで帰路につきました。
やはり、かなりの難所続きで写真撮っている余裕なし。魚釣りに狂っていた時なら、一人でも来たかもしれませんが、危険は大。今となってはこれが最初で多分最後のキヨメ滝でしょうなあ。
なにはともあれ山形の秘境ひとつクリア!!

山降り地点。旧道から約一時間のヤブコキで到達。

下流を見る。右の斜面を降りてきた。

上流を目指す怪人太郎
私は川の中をノッシノッシ太郎さんは岩の上をピョンピョン

ものすごいガレ場。ここから上に行くのに右側のヘツリがあり私一人では無理だった。この上のガレ場がさらにこわい場所上に巨岩ゴロゴロ。

腰の上までの水量あり
パンツまでびしょびしょ

F2の滝
太郎さんが40cmの魚影発見
ここから上へ進むのがまた難所

U氏の本では右を高巻いて上部に行ったとあるが左に険しい道あり。

幻の『キヨメ滝』月山の修験者が滝に身を打たれて修行したとのこと。
落ちる滝

右の滝が落差70mで西錠沢から、崖の向こうに滝壷があり梵字川からの滝も落ちている。下の滝はその滝壷から落ちている。とてもそこまでは私には不可。

怪人太郎がキヨメ滝の下の滝壷見学に行って渡渉しながら戻ってきた。

マツ茸ならぬマス茸
食感が魚の鱒に似てるんだそうです。舞茸の木もかなりあったけど残存なし。山の人はまずくまなく歩いているもんだと感心。

一時間くらいで川から街道にたどり着く。
旧六十里越街道から湯殿山

ほとに