白鷹町高玉の『釜の越桜』の近所に世にも不思議な緑の花の桜があるというので黄門様が視察。見とれていると、その家の主と思われる人が出てきて
「見どりっだなっす。昨日の新聞見で来たんだか、今日のだが」
「昨日のだっす。『ギョイコウ』っていう品種なんだってねっす」
「んだんだみんな緑の桜って聞いて『ギョッ!!見にイコウ』って来るんだ。昨日のほうがいぐ写っつてたんだ。どれどれどごの場所撮ってだ?暗いどごの撮らねど駄目なんだ。明がるいどごのは終わてんだは」
「んだがっす」
「ほれ、うっつあ(家に)あがて押し花も見でいがっしゃい」
「おしょうしなっす。んだげんと私はこれにて」
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