蔵王成沢の遺跡群
2008/10/12
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蔵王成沢の遺跡群をゆっくり見てきました
成沢
公民館の案内板です
この石材は龍山の空清水(うつぼしみず)から1109に採石したという古文書がこの地区に残っています
ずいぶん新しい縁起です
鳥居はもともとは
瀧山寺の神門であったという言い伝えがあるそうです
空清水(ウツボスズ)、縦横1m角で長さ6.5mの大石材が横倒しに放置されています
ひびが
入ったので使用されなかったものだろうといわれているそうです
クレーンで持ち上げて
立たせて「1109年の造りかけの鳥居」ってモニュメントにするのはイカガなものでしょうか
話は
戻って空清水の1km下の「山の神」です
「山の神」
から下界です。けっこう高くなりました
空
清水から100mほどで「地蔵堂」があります
平地になっていて
濠もあってなにかが建っていたような雰囲気
30
mくらい入っていくと板碑二基と六角石幢(せきどう)一基があります
1251の北条
時頼による
三百坊の
破却
に関係していると考えられる梵字が削られた板碑
六角石幢(せきどう)のような六角の石塔はあちこちにあるようです
左
「竜山一号板碑」高さ2.41m最大幅60cm厚さ32cm
竜山
六角石幢(せきどう) 地区の人は「笠ぼとけ」と呼んできたのだそうです
「竜山二号板碑」高さ2.38m最大幅58cm厚さ31.5cm
地蔵堂には木の
地蔵様がおいでになります
何代目の
お堂なんでしょう
空清水のとこの変形
十字路です。普通に運転していればまちがいなく気づかずに通り過ぎます
注意深く走行しましょう。特に砂利道の下り坂は危険であります
地蔵堂から
100m東に上ると左手に「燈の前」の案内棒
おっ!多層塔
があるじゃないか
その形が松明の火の燃え登るさまを連想できたので「燈の前」
よくぞ何百年たっても残っていたものであります
「ひなくぼランバ(墓地)」の五輪塔の石が最上段にのっかっています
七段の
石塔であります
「燈の前」
から100m東進で右手に「ひなくぼランバ(墓地)」の案内
道路から
登っていくと白い案内が見え「おっ!あそこだな」
板碑
と石塔が見えるぞ
「
竜山
三号板碑」だ
高さ2.3m最大幅67cm厚さ33cm
板碑の
二メートルほど左に打ち砕かれた凝灰岩が積み重ねられています
「
ランバ
」って調べてみたところ仙台弁で「墓地」のようでした
五輪
塔の頭部分だけが台の石の上にのっかっています
なんか
厳かであります
地面です。
なんらかの土台になっていたような石が見られます
道路に
戻ってまたちょっと進むと「滝の前」
なにかあるのか
なって見渡すと三角屋根の石があるじゃないか
滝と
いうにはあまりにも小さい落水
石屋根の
下はなんと木じゃないか
その先に滝があるんじゃないかと行ってみましたが、なんにもなくて行き止まりでした
「毘沙門堂・御熊野堂・隆勝寺・鐘撞堂」と賑やかな看板があります
石垣のようなもの以外なんにもありませんでした
なんかの
境界ポイントなんでしょうか?
明治32年に
この
あたりを耕していた長岡さんが
金銅製の十一面観音像や他2,3の宝物を発見しました
石たちが建物の
基礎部 のような感じがします
こんなただの石(大きいけど)まで踏み跡の道がついています
この石はあきらがに下の白い部分が人的に平らにされたもののようです
杉林に入ってみましたがなにもありませんでした