東北電力 白岩発電所


2015/12/12 17

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12/12のレポートから5日後の12/17、堰の取水口から追いかけてみました。
寒河江川にちょっと段差をつけて、水を取りやすくして取水します。 国道112号線と山形自動車道が交差する場所の多少西側 って言うか、元西川町立睦合小学校のほぼ南側の寒河江川になります。
白岩の電気堰の始まり 大きい河川には、こういう場所が数多く設けられて、水はいろいろ利用されています。
揚水ポンプでも入っているのですかね? 山形自動車道の下を流れていきます。
そして、寒河江の宮内へと、堰に沿って旧道は続いています。 熊野川が西川町と寒河江市の境界です。 『くまのがわ』でなくて『ゆうのがわ』です。 幸生(さちゅう)鉱山のせいなのか、鉱毒の川で、魚は昔はいませんでした。現在どうなのかは知りません。
そして、びっくり。電気堰は、熊野川の上を、ぶっといパイプで渡されているのであります。 ん〜・・・これは、すばらしいし、今までまったく知らなかった。 ほら、寒河江市 木がじゃまです。
1900年には、このようなパイプはなかったそうなので、なんか別の水路で渡していたらしいのです。 堰は寒河江へと流れ
むこうの橋は国道458号線の上野大橋です。 白岩に運ぶのに、なぜこのような長い水路が必要なのか、いろいろ理由があるのでしょうが、まったく不明であります。
数年前、白岩小学校に仕事で行った時のこと、校内を水量豊富な川が流れている 「なんなんだ!!」と調べたところ、白岩水力発電所で水車を回すための水路とのこと 現存する中では山形県で最も古い水力発電所 事故というのは当発電所より供給していた永松(ながまつ)鉱山線で事故が発生、この事故の影響で発電所が全焼したのだそうです
田代への道路を引き返して、白岩小学校へ上ります 冒頭に書いた校舎の中央を流れる水路。道路の下から突然出現します その水路の道路を挟んだ反対側。杉林の下にトンネルはないだろうから、向かって右のコンクリー道路の下が水路になっているのでしょう 学校は土曜でほぼ無人のようだったので、学校のプールの左側から忍び込むと、発電所が見える場所でした
1900年当時の面影は残っているのか、1950年のものにしても十分古い
水路の下流、発電所側 向かって正面が、発電するために取水する水門で、左側が余分な水を除く水門 このようにグランドへ出入りできるので、小学校が休みでない時、このへんブラブラしていると、確実に不審者になるかも
フェンスの隙間にカメラのレンズ突っ込んでの撮影 発電業界でも『分水工』っていう呼び方でいいのかよくわからないが、発電用と、不要な水を分水しています そして、パイプで落下させ 水車を回して、発電しているのです
115年前か65年前のコンクリートはけっこうヘタってきています 高速と112号線が交差するあたりの寒河江川から取水して、5km弱、堰とトンネルでここまで水を引いているのだそうです 従って、水に岩魚や山女が混じっていないとは限らないと思われますが、水車で魚がやっつけられない仕組みは、あるのでしょうか ここまでの水路の撮影なども、そのうちしてみようかと・・・白岩発電所レポート了・・・続く