寒河江川大堰温水施設
2016/03/21
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大堰第三地区県営ほ場整備事業 温水施設案内板
1.設置の目的
大堰地区の用水は、ここから約1.2km上流に設置された昭和堰頭首工によって、
一級河川寒河江川から取水されています。
寒河江川の源流域は、夏でも雪の残る月山、朝日連邦であり、
他の河川に比べ水温はかなり低く、良い米が作れないばかりか、
収量も減ってしまい、稲作農家にとっては、大きな悩みのひとつになっていました。
このため、河川から取水した冷たい用水を、いったんこの温水施設に引き込んで、
迂回させゆっくり流下させることによって、水温を上昇させ、
冷水温による稲作障害を解消する目的で、
昭和62年度大堰第三地区県営ほ場整備事業により設置されたものです。
2.水稲と水温の関係
水温が稲作収量に及ぼす影響は大きく、
特に幼穂形成期までの水温が大きく影響を与えます。
寒河江川の場合、田植えから分けつ期までの水温に問題があり
ここの期間の水温を
最低必要水温まで上昇させることが大きな目的です。
大堰第三地区県営ほ場整備事業 温水施設 レポート了