寒河江川二の堰サイフォン |
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チェリーランドの南側の『二の堰親水公園』は寒河江川のどこから流れてくるんだ? |
寒河江市八鍬地区を流れていて、地区内に古い水門がある。 |
慈恩寺大橋が近づいてきた。 | 向こうに寒河江市立醍醐小学校が見えてきたが、そこらあたりが二の関の源流のように見える。 |
慈恩寺大橋の南側から、寒河江川に下りる細い舗装道路があるので、行ってみると、巨大な水利施設『二ノ堰サイホン吐口ゲート』なるものがあった。 | 背中側が寒河江川。あっちは南。ここから二ノ堰は流れ始める。 | 前写真と反対方向から撮影 | どうやら、寒河江川の川の下のトンネルを通して、ここに水を運んでいるようだ。 |
そして、隣には、なんと『サイフォン地蔵尊』。こんな和洋折衷の変な名前の神社なのに、ブログやFBへの書込みは一人くらいしかいらっしゃらない。 | 周りの道路がかなり細いので、なかなかここまで車を進入させるのに勇気がいるので、ここまで来る人は、限られているよう。 | 河床岩盤下二米ニ埋設 最大通水量五五毎秒立法米 | 昭和十二年三月竣工 |
サイフォン地蔵尊 | ここで、ものすごく疑問に思ったのだが、なんで川の下のトンネルを使わなければならないんだ? | その答えは『国営かんがい排水事業「寒河江川下流地区」基礎資料(案)』に書いてあった。 | 災害に備えて頭首工は一つにして、そこで、取水水量を公平にする分水工を作ったようだ。 |
長 一四七米 落差一米 菅径一六五〇粍 水頭十二米 | ちょうど醍醐小学校の手前に、こっちと同じような形態の水を送る方の施設が見える。さあ、あっちに行ってみよう。 |
全景。あっちが寒河江市八鍬の町並み |
農作業の人しか通らない川辺の道 |
河原の土手道は、闇雲に突進すると方向転換する場所がなくなって、長距離のバックをしなくてはいけなくなるので注意!注意! | 慈恩寺大橋の東側のサイクリングロードの橋 |
あっちが慈恩寺大橋 |
寒河江川左岸に来ました。こっちも、なかなか難しい場所で、二ノ堰頭首工で取水された頭が右側を流れている。 |
慈恩寺大橋のほうに続いている道路、細いでしょう? | サイクリングロード橋 | 東側を見ると水門が見えます。農作業に向かうと見られる自動車もいます。 |
『危険遊ぶな!!』(多分)の看板もノーメンテナンス |
単なる水門ではなくて | 『二ノ堰幹線分水ゲート』北のほうは河北へと続く農業用水。南側はサイホンへ流れる。 | 西を見ています。 | 分水された水路 |
ずっとあっちにサイホン呑口施設があります。 |
分水工全景 | 水量が多くて、危険なので、醍醐小学校、高松小学校の子供たちは『あそこで遊ぶな!!』って言い聞かされているでしょう。 | でなければ、吉川や白岩の電気川(堰)のように、厳重に金網で覆わなければ危険です。 |
そして南の水路は、この呑口にたどり着きます。 | ここから川の下のパイプトンネルへ水は落下して、向こうの吐口へと流れいくのです。 | それにしても寒河江川の水が400〜600年前から、堰で引かれて、農業用水として使われていたとは、ん〜っ!歴史は重い |
『二ノ堰サイホン吐口ゲート』『二ノ堰サイホン管理ゲート』 『吐口』の反対は『呑口』吐いたのを呑むのは牛の反芻・・・汚ねぇ・・ |
寒河江川の二ノ堰周辺は頭首工から、温水設備まで、とにかく水利施設の宝庫です。 |
絵になる設備がいっぱいあって、被写体を探すのに困りません |
このようなサイフォンの存在は、山形新聞の川トピックスにも書かれていないし、知っている人はかなり少ないと思います。 | 『寒河江川二の堰サイフォン』 レポート第一弾了 |